この記事では、『MixAmp Pro TR』を使用してPCとPS4 Slimの音を同時に聞くための方法をご紹介します。(PS4 Proでも可能ですが方法はもっと簡単です)
『MixAmp Pro TR』とは簡単に言うと「PS4の音声を疑似的に立体化する機器」です。
前提として、PCで友達とチャット(Skype等)をしながら、PS4ではFPSなど音を重視するゲームをプレイします。それからPCはiMac、PS4はスリムタイプを使用します。
同じことを以下の記事でご紹介しましたが、「PS4のゲームをもっと立体的な音響でプレイしたい」と思ったので上位互換としてこの方法を試してみました。
それではどうぞ。
必要なもの
①MixAmp Pro TR
今回の主役、「MixAmp Pro TR」を用意しましょう。
ゲーミングヘッドセット「A40」とセットになっているものも販売されていますが、私は②で紹介するゼンハイザーのヘッドセットを購入しました。
<追記:2020/5/20>
ちなみに現在は「MixAmp Pro TR MAPTR-002」が最新モデルのようです。
②ヘッドセット(or イヤホンとマイク)
使いたいヘッドセット、もしくはイヤホンとマイクを準備します。
私はMixAmp Pro TRと相性が良いと言われているゼンハイザーの『GSP 500』を購入しました。
イヤホンはiPhone付属のものでも大丈夫ですが、マイクは別で用意する必要があります。前回の記事ではSONYのマイクを使用していました。
安いヘッドセットは探せばたくさん出てきますが、音質にこだわるならヘッドセットもなるべく良いものを使用した方がいいと思います。
③HDMI音声分離器
今回の方法では、PS4とMixAmpを光デジタルケーブルで光デジタル端子に接続します。
光デジタルケーブルは音声データをデジタル伝送するので、アナログ音声ケーブルに比べて高音質でノイズに強く、ケーブル長が長くても音質が低下しません。
しかしPS4 Slimには光デジタル端子がありません。(光デジタルケーブルはMixAmp Pro TRに付属してきます)
それを解決してくれるのが「HDMI音声分離器」です。
値段は幅広くありますが、3,000円くらいものを選べば大丈夫だと思います。
↑光デジタル端子とは、MixAmp奥の左側の端子です。
④HDMIケーブル
PS4とモニターをHDMIケーブルで接続していると思いますが、『HDMI音声分離器』を間に挟むことでもう1本HDMIケーブルが必要になります。
手元にない場合は購入しておきましょう。
接続方法
接続した際のイメージは以下のようになります。
PS4 旧型、またはPS4 Proの場合はHDMI音声分離器が必要ありません。
今回はイヤホンとマイクを別々に接続してまとめていますが、ヘッドセットの場合はそのままヘッドセット接続端子に接続して問題ありません。
HDMI音声分離器は[PS4]→[HDMI音声分離器]→[モニター]の順に接続します。
環境設定(Macの場合)
全ての接続が完了したら、PCのサウンド設定をします。
[システム環境設定]→[サウンド]をクリック。
[出力]タブのサウンド出力先を「Astro MixAmp Pro Voice」に変更。
同じように[入力]タブのサウンド入力先を「オーディオライン入力ポート」に変更。
ヘッドセットを使用する場合、ここは変わるかもしれないです。
Skypeの設定
[Skype]→[オーディオとビデオの設定]で設定画面を開き、マイクを「Built-in Microphone」、スピーカーを「Astro MixAmp Pro Voice」に変更。
PS4の設定
[ホーム]→[設定]→[サウンドとスクリーン]→[音声出力設定]を選択します。
[主に使用する出力端子]を[光デジタル出力]、
[音声フォーマット(優先)]を[ビットストリーム(Dolby)]に変更します。
ドライバをインストール
MixAmpは専用のドライバをダウンロードすることでイコライザーの変更を行うことができます。
イコライザーを使うと、全体的な音質を補正したり自分好みに音を作ることができるので、必ずダウンロードと設定をしておきましょう。
リンクをクリックすると、以下のようなページに飛びます。
WindowsかMacどちらかのダウンロードボタンをクリックすると、インストーラーのダウンロードが始まります。
ソフトをインストールしたら、MixAmp Pro TRとPCを接続してソフトを起動します。
バージョンの更新を求められている場合は、[今、更新する]をクリックしてファームウェアを更新します。
[イコライザプリセット]の設定はお好みで変更しましょう。
こちらのブログでおすすめの設定をわかりやすくまとめてあったのでご紹介させていただきます。
→『ロジクールG Astro MixAmp Pro TR』イコライザ設定12種まとめ
※設定を変更した場合は、左上の[デバイスに同期]をクリックして、変更を反映させる必要があります。
次に[マイク]タブをクリックしてマイク設定をします。
デフォルトでは[ノイズゲート]が[ホーム]になっていますが、そのままだとノイズゲートが強すぎるため[ストリーミング]に変更しましょう。
[サイドトーン]は自分の声をリアルタイムにモニタリングできる機能ですが、必要ないのでオフにします。
[デフォルトモード]の設定では、起動した際に[コンソールモード(PS4モード)]で起動するか[PCモード]で起動するかを選ぶことができます。
私はPCとPS4どちらも使うので関係ないのかな?と思いましたがとりあえず[PCモード]にしています。
以上で設定は完了となります。
操作方法
MixAmp Pro TRの操作はとても簡単です。
イコライザプリセットを4パターン登録でき、ボタンを押すだけで切り替えできるのが便利でした。
ゲーム中に「ちょっとボイスチャットの音量が小さいな」と思ったら、下のつまみを右に回すとゲーム音量が小さくなりボイスチャット音量が大きくなります。
音質の変化など使用してみてのレビュー
正直、音質がここまで変わるとは思っておらず期待以上の効果がありました。
前回の方法でもそこまで音質が悪いと感じたことはありませんでしたが、MixAmp Pro TRを使用すると音の臨場感が全然違います。
さらにイコライザーを変更することで自分好みに音質を調整できるので、ゲームに限らず音楽や映画観賞用にも使えそうです。
イコライザプリセットを4つまで登録できるので、音楽用・ゲーム用・映画用など設定を分けておけるのも最高ですね。
マイナスな点といえば、PS4 SlimだとHDMI音声分離器が必要だったということくらいでしょうか。
まとめ
もしゲームの音質をパワーアップさせたいと思っている方は試してみてはいかがでしょうか。
プレイしたいゲームがFPSなら、足音だけが聞こえやすいように低音域をあげて中高音域は下げるなどお好みで調整することができます。
PS4で使用するために作られた製品なので、買ってみて損はないと思います!
最後まで読んでいただきありがとうございました。