今回は私が描いた7年分のイラストを見ながら、どんなところが未熟だったか、その時は気づかなかったイラストのおかしな点を解説していきたいと思います。
私は小さい頃から絵を描くことが好きで、余白があれば落書きをしているような子供でした。
7年前からはペンタブを購入し本格的にデジタルイラストを描き始めました。
今そのイラストを見返すと恥ずかしいという思いでいっぱいですが、同時に成長も感じます。
自分で描いた絵のどこがおかしいのかわからないという方の参考になれば嬉しいです。
こちらは「練習しているのに絵が全然上達しない!」「なんでこのイラストが変なのかわからない」という方向けの記事になります。
2012年〜人体の構造が不自然
まずイラスト初心者の方が最初にぶつかるのが人体の描き方だと思います。
次のイラストを見てみると、頑張って全身を描いているものの、どこか不自然です。
頭のサイズに合わせて何頭身か数えてみると、およそ6頭身でした。
しかしウエストと足の付け根の位置が曖昧で、胴体が不自然に長いような気がします。
首・手・足も細すぎるのが不自然に見える原因かもしれません。
またイラストを描く時、「こういうものを描きたい」と想像しながら描くと思います。
その時、そのまま想像だけで描いていませんか?
上手い人の中には勘で描いているという方もいますし、想像で描くことが悪いことだとは思いません。
しかし、初心者が絵を上手く描くためには、まず基礎的な画力を身につける必要があります。
「難しくて描けない」と思った時は想像だけで描かず、資料やデッサン人形を使うなどして正確に描くようにしましょう。(戒め)
2013年〜頭が大きすぎる
全体を見ながら描いていたつもりでも、つい頭でっかちなイラストになってしまうことがあります。
髪の毛を付け足すと、
あれ…?なんだか頭が大きい…?!
そんな時はアタリの段階で髪の毛も描いておくことをオススメします。
後から髪の毛を付け足すと、アタリだけだとバランスのよかったイラストも、髪の毛のボリュームで膨れてしまうことがあります。
次のイラストも髪の毛を付け足してバランスが悪くなったパターンです。
頭を少しだけ小さく修正してみました。
2014年〜腕が短い・手が小さい
人物の顔を描くのは得意でも、体を描くのは苦手という人は多いと思います。
その中でもよく描くのに描けない難しいパーツが腕・手です。
次のイラストは顔は上手く描けたものの、腕に違和感を感じます。
また片方の腕しか見えませんが、両腕描いた方がよかったなと思いました。
ポーズが微妙ということは置いておいて、腕を見てみましょう。
腕が短い!手が小さい!
上腕は肩〜腰のくびれと同じ長さ、
前腕は腰のくびれ〜脚の付け根と同じ長さ、
手はピンと伸ばした状態で顔と同じ長さにすると上手くバランスが取れます。
上腕と前腕は同じ長さではなく、上腕の方が少し長いです。
2015年〜男女の違いを出せていない
男女の違いはあらゆる所にあり、その1つ1つを積み重ねることで男らしさや女らしさを描き分けることができます。
次のイラストは男女の描き分けが上手くいかなかった例です。
その原因は、人体の差が上手くつけられていないことと、男性も少し丸みを帯びた雰囲気になってしまっていることです。
男性は女性に比べて骨が太く、胴体が大きくなるため肩幅も広くなります。
またウエストのくびれはほとんどなく、顔は頭や頬が角張っています。
2016年〜何を表現したいのかわからない
ごちゃごちゃしたイラストってなんだかかっこいいと思って描いたイラストです。
中途半端にいろんな物を描いてしまったため、余白が多くバラバラまとまりがなく感じます。
ごちゃごちゃしたイラストを描くときはテーマを決めて、全体のバランスを見ながら描き込んでいく必要がありそうです。
まず大きなものを配置して小さなものを追加で描いていくといいかもしれません。
2017年〜光源を意識できていない
次のイラストは、暗闇の中、後ろの月明かりに照らされたキャラクターを描きたかったものです。
月に照らされている感があまりありません。
その原因は、ハイライトと影の位置です。
全体的に暗い感じは出ているものの、後ろから光が照らされているということがあまり意識できてないように感じます。
手も小さすぎたので修正しました。
2018年〜持つところそこじゃない
描き終わってから気づきました…
誰にも突っ込まれなかったので、自分で成仏させておきたいと思います。
持つところそこじゃないっ!
小物やアイテムを持たせるとき、不自然な持ち方をしていないか確認しておくことをオススメします。